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鍼灸梅庵 (73)

加齢性黄斑変性(2)

前回は西洋医学的な分類を見てみました。 それでは東洋医学的にはどうでしょうか? 伝統的な分類では、「暴盲」という症状になります。 暴盲とは、外からは以上が見えず、突然視力の低下する物を言います。現代医学では、網膜硝子体出血など、眼底の出血、血栓などによるものに相当します。 暴盲の弁証は中医眼科学(科学出版社)では、視衣暴盲、目系暴盲(視衣は網膜、目系は視神経)の項目があり、前者は以下のように分けられています。 1、気滞血瘀 2、痰熱阻絡 3、気虚血瘀 4、肝陽上亢・肝風内動 5、気血両虚 また、中医眼科学第2版(人民衛生出版社)では、老年性黄斑変性の項目があり、 6、肝腎虧損 7、脾虚気弱 8、陰虚火旺 に分けられています。6,7、8と4、5は病理的にも分類の仕方や切り口が違うため、かぶってくる部分があります。また、実際には一定度1-3の弁証も頭に入れた状態で対処した方が良いように思います。 次回は6の肝腎虧損によるもの、8の陰虚火旺による物、を見ていきましょう。 西武池袋線ひばりヶ丘駅北口 東京都西東京市ひばりが丘北4-7-18-106 伝統鍼灸 鍼灸梅庵 042-422-0126 公式LINE

加齢性黄斑変性(1)

加齢性黄斑変性症は、日本において現在視覚障害の第四位とされています。(日本眼科医会) 西洋医学的には、萎縮型、滲出型の2種類に分けられ、西洋では前者が多く中途失明の原因の第二位になっているようです。日本では後者が多く、高齢化に伴い増加傾向にあるとされています。 萎縮型は50才以降に好発し、両目に起こり、慢性の経過をたどりますが治療法は確立されておりません。 滲出型に関しては片目での発症が多く、眼球内の注射やレーザー療法などが用いられます。進行を食い止める、遅くする、事が目的となります。 それでは東洋医学的にはどう見られるのでしょうか? 次回は中医学における加齢性黄斑変性症の分類を見ていきましょう。 つづく 西武池袋線ひばりヶ丘駅北口 東京都西東京市ひばりが丘北4-7-18-106 伝統鍼灸 鍼灸梅庵 042-422-0126 公式LINE

チラシ完成

院内配布用とポスティング用のチラシが完成しました。 https://umiusagi.net/ の半谷さんに作成いただきました。 素敵なデザイン、有り難うございます。 ↓クリックで拡大します。

逆子について(5)

逆子についていくつかのパターンを解説しましたが、実際には複数のパターンが混在することもあります。 その場合、どちらのウェイトが大きいのか、片方だけの処置で良いのか等を考えて治療していくことになります。 また、当院では妊婦さんに刺激量が少ない打鍼という刺さない鍼を用いることも多いです。

逆子について(4)

さて、最後は腎気虚損型です。 東洋医学において腎というのは生命力の根源であったり、体のエネルギーを貯めておく所、と言う側面があります。 この腎が弱っていると、お母さんから子供にエネルギーが十分与えられず、子供の元気がなく胎内でひっくり返る力が足りなくなって逆子になる。と言うのが腎気虚損型です。 逆子の級で有名な至陰のお灸というのはこのパターンでよく用いられます。 つづく