加齢性黄斑変性(2)
by 鍼灸梅庵
前回は西洋医学的な分類を見てみました。
それでは東洋医学的にはどうでしょうか?
伝統的な分類では、「暴盲」という症状になります。
暴盲とは、外からは以上が見えず、突然視力の低下する物を言います。現代医学では、網膜硝子体出血など、眼底の出血、血栓などによるものに相当します。
暴盲の弁証は中医眼科学(科学出版社)では、視衣暴盲、目系暴盲(視衣は網膜、目系は視神経)の項目があり、前者は以下のように分けられています。
1、気滞血瘀
2、痰熱阻絡
3、気虚血瘀
4、肝陽上亢・肝風内動
5、気血両虚
また、中医眼科学第2版(人民衛生出版社)では、老年性黄斑変性の項目があり、
6、肝腎虧損
7、脾虚気弱
8、陰虚火旺
に分けられています。6,7、8と4、5は病理的にも分類の仕方や切り口が違うため、かぶってくる部分があります。また、実際には一定度1-3の弁証も頭に入れた状態で対処した方が良いように思います。
次回は6の肝腎虧損によるもの、8の陰虚火旺による物、を見ていきましょう。
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