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鍼灸梅庵 (66)

チラシ完成

院内配布用とポスティング用のチラシが完成しました。 https://umiusagi.net/ の半谷さんに作成いただきました。 素敵なデザイン、有り難うございます。 ↓クリックで拡大します。

逆子について(5)

逆子についていくつかのパターンを解説しましたが、実際には複数のパターンが混在することもあります。 その場合、どちらのウェイトが大きいのか、片方だけの処置で良いのか等を考えて治療していくことになります。 また、当院では妊婦さんに刺激量が少ない打鍼という刺さない鍼を用いることも多いです。

逆子について(4)

さて、最後は腎気虚損型です。 東洋医学において腎というのは生命力の根源であったり、体のエネルギーを貯めておく所、と言う側面があります。 この腎が弱っていると、お母さんから子供にエネルギーが十分与えられず、子供の元気がなく胎内でひっくり返る力が足りなくなって逆子になる。と言うのが腎気虚損型です。 逆子の級で有名な至陰のお灸というのはこのパターンでよく用いられます。 つづく

逆子について(3)

さて、次は「脾気虚弱」「腎気虚損」による物です。 これは両方お母さんの体が弱っているため、胎児に行くエネルギーが足りず元気に回転できない、と言うパターンです。 因みに「脾気虚弱」の変化形として、「脾湿」の体位不正という分類をとっている本もあります。 脾と言うのは西洋医学的な脾臓とは全く別の概念です。 この脾の役割の中に、食べたものを消化、吸収して体に栄養を取り込んだり、水分の代謝をしたりすることが含まれます。 この作用がうまくいかないと、食べられなかったり、食べたものが栄養にならずに、お腹の子供も栄養不足になってしまいます。そのため元気が無くなって、うまく回転できない、と言うのが脾気虚弱による物。 水分が上手に捌けず、体の中に病理産物として残ってしまい、それが子供の動きを邪魔している物が、脾湿による物。という事になりますね。 つづく

逆子について(2)

さて、前回は逆子について三種類の分類を上げました。 まずは始めの、「肝鬱気滞」によるもの、から解説していきます。 書籍によっては単純に「気滞」による物としている物もあります。 気滞というのはその時の通り気のめぐりが滞ることです。それによって色々な機能が正常に働かなくなってきます。 東洋医学では肝という臓腑は気をめぐらせる作用(疏泄作用)があり、伸びやかでいたいという性質を持っています。 普段の生活で色々気になること、(人間関係や育児への不安など)があると、心や体が緊張し、この肝の疎泄作用がうまく働かず、気がうまくめぐらなくなります。 また、お母さんの体が緊張しかたくなることで、胎児がうまく子宮の中で回転できなくなる、という風に捉えます。 鍼でもそれぞれの患者さんにあわせて、心と体の緊張をとるような鍼を行います。又普段の生活でも体をリラックスさせる時間を作ったり、適度な運動で体を緩め、気をめぐらせる様にするなどを心がけることが大切です。 つづく