逆子について(3)
by 鍼灸梅庵
さて、次は「脾気虚弱」「腎気虚損」による物です。
これは両方お母さんの体が弱っているため、胎児に行くエネルギーが足りず元気に回転できない、と言うパターンです。
因みに「脾気虚弱」の変化形として、「脾湿」の体位不正という分類をとっている本もあります。
脾と言うのは西洋医学的な脾臓とは全く別の概念です。
この脾の役割の中に、食べたものを消化、吸収して体に栄養を取り込んだり、水分の代謝をしたりすることが含まれます。
この作用がうまくいかないと、食べられなかったり、食べたものが栄養にならずに、お腹の子供も栄養不足になってしまいます。そのため元気が無くなって、うまく回転できない、と言うのが脾気虚弱による物。
水分が上手に捌けず、体の中に病理産物として残ってしまい、それが子供の動きを邪魔している物が、脾湿による物。という事になりますね。
つづく