逆子について(2)

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さて、前回は逆子について三種類の分類を上げました。

まずは始めの、「肝鬱気滞」によるもの、から解説していきます。

書籍によっては単純に「気滞」による物としている物もあります。

気滞というのはその時の通り気のめぐりが滞ることです。それによって色々な機能が正常に働かなくなってきます。

東洋医学では肝という臓腑は気をめぐらせる作用(疏泄作用)があり、伸びやかでいたいという性質を持っています。

普段の生活で色々気になること、(人間関係や育児への不安など)があると、心や体が緊張し、この肝の疎泄作用がうまく働かず、気がうまくめぐらなくなります。

また、お母さんの体が緊張しかたくなることで、胎児がうまく子宮の中で回転できなくなる、という風に捉えます。

鍼でもそれぞれの患者さんにあわせて、心と体の緊張をとるような鍼を行います。又普段の生活でも体をリラックスさせる時間を作ったり、適度な運動で体を緩め、気をめぐらせる様にするなどを心がけることが大切です。

つづく