加齢性黄斑変性(3)

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6,肝腎虧損、8,陰虚火旺についてです。

東洋医学的には、物を見るときに陽の性質である光が目に入ってくるために、其の受け皿である陰の力が必要であると考えます。

肝は目に開竅する、と言う考え方があり、肝と目は非常に密接であるという考え方があります。また、腎も目を栄養しています。目は主に肝と腎から供給される、肝血、腎精、と言う陰の性質によって養われています。

加齢や目の使い過ぎ、疲労、房事過多などによってこれらが消耗してくると目に影響が出て来る場合があります。更に陰の性質が弱まって、陽の性質が強くなってくると8、陰虚火旺、と言う状態になります。そうなってくると、体の状態が熱に偏ってきて、更に陰の性質を消耗したり、この熱が目に影響してくる事もあります。

現代ではスマートフォンやPCの使用時間が増していること等で肝血消耗されやすくなっています。

また、西洋医学的にも言われますが、サングラスの使用なども予防、進行の抑制には大事かと思います。

鍼灸では弱った陰の性質を補ったり、病理産物を処理するような処置を行います。それによって進行を抑えたり、場合によっては一定度の症状の改善が見込まれます。

それでは次回は、7の脾虚気弱による物、を見ていきましょう。

 

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