ホームページに戻る

秋の過ごし方(1)

さて、8月7日は立秋です。暦の上では秋となり、不思議な物で暑い日々とはいえ立秋になると夜の風に秋を感じるようになります。朝晩は涼しくなりますので風邪を引きやすい季節でもあります。 東洋医学のバイブルの一つ、≪黄帝内経≫の”四気調神大論”には 秋の三ヶ月(立秋から立冬)は早寝早起きが大事で、鶏のように起き、早く寝て心を内に向け安らかにし、肺気を清くしておきなさい。そうしないと肺を傷め、冬には下痢の症状が出てくる。 と有ります。 夏の疲れが出てくる時期ですので、温かい物、消化の良い物を食べたり、体を休める時間を積極的に作って今のうちに疲れをとっておくことが大切です。 処暑くらいまでは少し湿度が高い時期が続きますので、瓜類を摂取するなどして体の水はけに注意しましょう。スープや炒め物など加熱して摂取するのもオススメです。

夏の過ごし方(後編)

前回の続きです。 案外多いのが水をがぶがぶ飲みすぎて、水分がうまく捌けず、かえって体の中の水はけが悪くなって水分調整がうまくいかずに体調を崩したり、熱中症になってしまう、と言うパターンです。 また、冷房の効かせすぎにも注意が必要です。冷えによって体調を崩してしまったり、表面が冷えることによって逆に体に熱が籠もり、かえってリスクが高まる場合もあります。 クーラーをかけていたのに熱中症になった、と言うニュースが時々出ますが、こういうパターンの場合もあると思われます。 時折じわっと汗をかくようにすることも大切です。早朝や夕方などに散歩をするのも一つの方法です。 また、前回お話ししたように、消化器系に負担をかけるような事をしがちです。 これは体力を消耗し、夏バテにもつながります。また、秋に気温が下がったときに疲れが出やすくなり、体調を崩す原因にもなります。 このような夏バテや秋の体調不良の予防にも鍼灸で熱や湿気を捌いたり、消化器系統を調えておくことも有効な手段です。 西武池袋線ひばりヶ丘駅北口 東京都西東京市ひばりが丘北4-7-18-106 伝統鍼灸 鍼灸梅庵 042-422-0126 公式LINE

夏の過ごし方(前編)

梅雨が明け、又猛暑の日々が続きそうです。 東洋医学的に見た夏の過ごし方を考えてみたいと思います。 東洋医学のバイブルである、≪黄帝内経≫の「四気調神大論」という所に四季の過ごし方に関する記述があり、 ”夏はすこし遅く寝て早く起き、日の光を浴びて、イライラしないように心がけること。” と有ります。 その他気をつけることとして、 ・適度な運動を行い、じんわりと汗をかくこと。 ・ゆっくり動くこと ・瓜類や豆類などをとり、体の水はけを良くし、余分な熱を取ってあげること。 ・冷たい物の飲食が増え、胃腸に負担がかかることが多いため、味噌汁、生姜など、温かい物、温める物を摂取し、胃腸の負担を軽くして冷やしすぎないようにすることも大切です。 京都などでは冷やし飴といって、水飴に生姜を煮詰めて作った物を水に溶かし、冷やした物を飲む習慣があります。エネルギーを摂取しつつ、涼を味わい、生姜の温める作用でそれを緩和するといううまい方法だと思いますが、調子に乗って飲み過ぎると太ります(笑) 西武池袋線ひばりヶ丘駅北口 東京都西東京市ひばりが丘北4-7-18-106 伝統鍼灸 鍼灸梅庵 042-422-0126 公式LINE

加齢性黄斑変性(4)

それでは7の脾気虚弱によるものです。 脾と言う臓腑は、水を動かし捌いていく、処理する臓腑の一つです。この機能を運化と言います。また、上に持ち上げていくという作用があります。これを升清と言います。 疲労の蓄積や食事の不摂生、もしくは体質的に脾が弱いとこれらの機能が落ちてきます。 加齢性黄斑変性(滲出性)は黄斑部がむくんでくる場合がありますが、これは上記の運化機能がうまく働かずに、水が処理できていないから、という風に捉える場合があります。この場合食欲不振や、下痢しやすい、疲れやすい、全身がむくみやすいなどの症状が現れることがあります。 また、升清という機能がうまく働いていないと、体の上部にある目にうまく栄養を持っていくことが出来ません。それによって目の機能がうまく働かなくなる、と考える場合もあります。 実際には今まで解説した以外にも、他の原因も重なってくる場合が多いので、鍼灸梅庵では問診情報やお体の状態からこれらを考えて鍼を行っていきます。 また、普段の生活の改善点など、養生にも力を入れています。 西武池袋線ひばりヶ丘駅北口 東京都西東京市ひばりが丘北4-7-18-106 伝統鍼灸 鍼灸梅庵 042-422-0126 公式LINE