無理に動かすのではなく、内側から緩める。リハビリの効果を底上げする「脳梗塞・脳出血の後遺症」ケア
by 院長 竹山悠樹published on「病院でのリハビリの効果を高めたい」
「病院でのリハビリ期間が終わり、これ以上は…」と言われた
脳梗塞・脳出血の後遺症
(麻痺・しびれ・こわばり・言語障害)
問診とお体の状態から「なぜそのこわばりや痛みが抜けないのか」を深く分析。
たった1〜2本の「少数鍼」で、あなたの体に眠る『回復力』を呼び覚ます。
「現状維持」で諦めず、少しでも快適な日常を取り戻したい方のための鍼灸専門院です。
「車椅子や杖でも通える?」「家族が付き添ってもいい?」という方も、
どうぞ肩の力を抜いて、まずはその不安をご相談ください。
脳梗塞や脳出血を発症した後、懸命なリハビリを経ても残ってしまう手足の麻痺、関節の突っ張り(痙縮)、しびれや痛み、言葉が出にくい(失語・構音障害)などの「後遺症」。西東京市ひばりヶ丘の「鍼灸梅庵」では、病院でのリハビリ期限(180日)を過ぎた維持期の患者様に対し、中医学の深い知恵を用いてお体全体のシステムを整えます。このページでは、発症のメカニズムから後遺症の正体を紐解き、弱ったお体への負担が極めて少ない1〜2本の「少数鍼」で、脳と筋肉の過剰な緊張を解きほぐし、毎日の生活の質(QOL)を高める当院独自のメカニズムをご紹介します。
- ☑️ 病院のリハビリが終了し、これ以上回復しないのかと不安でいっぱいだ
- ☑️ 手足の筋肉がガチガチに突っ張り(痙縮)、着替えや歩行がしづらい
- ☑️ 麻痺側の手足が常に冷たく、ジンジンとしたしびれや痛み(中枢性疼痛)がある
- ☑️ ろれつが回らない、言いたい言葉がスムーズに出てこない(言語障害)
- ☑️ ちょっと動いただけで異常に疲れやすく、気力や意欲が湧かない
- ☑️ 「また再発するのではないか…」という恐怖が常に頭の片隅にある
脳血管障害(脳卒中)の後遺症は、ご本人はもちろん、支えるご家族にとっても非常に長く、根気のいる道のりです。
無理に「動かす」のではなく、内側から「動ける土台」を整える
病院でのリハビリ(理学療法・作業療法)は、機能回復のために「筋肉を動かす・鍛える」ことを主眼とした素晴らしい医療です。しかし、無理に動かそうとするとかえって筋肉がこわばってしまったり、疲労が蓄積してリハビリ自体が辛くなってしまう方も少なくありません。
また、電気刺激によって筋肉を動かしつつ、脳の回路を正常に持っていく方法もあり、一定の成果を出しているようです。しかし場所も限られており、興味があっても中々通えない方も多いかと思います。
当院が行う北辰会方式(中医学ベース)のアプローチは、筋肉や関節を外から無理に引っ張ったり揉んだりすることはありません。東洋医学の視点を通して診ると、後遺症のこわばりや痛みは「脳のダメージによって全身の気・血の巡りが滞り、末端の筋肉や神経に栄養が届かず干からびている状態」として映ります。
詳細な問診と体表観察(四診合算)から、お体全体のゆがみを整え、生命エネルギーの巡りを回復させることで、ガチガチに緊張した筋肉を『内側から自然に緩ませる』ことを目指します。お体のベース(土台)が整うことで、結果的に日々の歩行や着替え、言葉の出しやすさ、デイサービスでのリハビリがぐっと楽になるのです。
医療の適材適所:リハビリと鍼灸の相乗効果
後遺症のケアにおいて、病院のリハビリと当院の鍼灸は対立するものではありません。目的が異なるため、上手に併用することで最大の相乗効果を発揮します。
🏥 病院・デイサービス(理学療法・作業療法・言語聴覚療法)
【目的】運動・言語機能の獲得・維持(ハードウェアの訓練)
歩行訓練、関節の可動域訓練、日常生活動作(ADL)の練習や発声訓練など、実際に体を動かすことで、残された脳細胞や筋肉に「動きを学習させる」物理的なアプローチです。
🌿 鍼灸梅庵(中医学・少数鍼のアプローチ)
【目的】お体の土台作り・緊張の緩和・再発予防(ソフトウェアの調整)
運動そのものを行うのではなく、全身の気血を巡らせて「筋肉や神経が働きやすい状態」を作ります。リハビリの疲労を回復させ、痛みを和らげ、自律神経を整えることで、「病院でのリハビリ効果を底上げする土台作り」と「再発しにくい体質改善」を同時に行います。
【西洋医学の病理】脳卒中の原因と、見逃してはいけない「予兆」
脳卒(脳血管障害)には、血管が詰まるものと、破れるものの2種類があります。
◆ 脳梗塞(血管が詰まる)
動脈硬化や血栓(血の塊)によって脳の血管が詰まり、その先の脳組織に血液(酸素と栄養)が届かなくなる状態です。血液を絶たれた脳細胞は壊死してしまいます。
◆ 脳出血(血管が破れる)
高血圧などにより、もろくなった脳の細い血管が破れて出血する状態です。流れ出た血液が血腫(血の塊)となって周囲の脳細胞を圧迫・破壊します。
⚠️ 決して放置してはいけない「TIA(一過性脳虚血発作)」
脳梗塞が本格的に起こる前、「一時的に片方の手足がしびれる・力が入らない」「急にろれつが回らなくなる」「片目が見えにくくなる」といった症状が出ることがあります。これをTIA(一過性脳虚血発作)と呼びます。
厄介なことに、これらの症状は数分〜数十分でスッと消えてしまうため、「疲れていたのかな」「治ったから大丈夫」と放置されがちです。しかし、これは「本格的な脳梗塞が起こる直前の最大のアラーム(予兆)」です。もしこのような予兆を感じたら、症状が消えても絶対に放置せず、すぐに脳神経外科や救急を受診してください。
なぜ後遺症(麻痺や痙縮・痛み・言語障害)が続くのか?
人間の体は、脳からの「動け」という指令と、無意識に出ている「動きすぎるな(ブレーキ)」という指令のバランスでスムーズに動いています。
脳卒中により、運動を司る脳神経(上位運動ニューロン)が破壊されると、手足の筋肉へ正しい指令が届かなくなります(運動麻痺)。さらに、脳からの「ブレーキ機能」が壊れてしまうため、手足の筋肉が勝手に過剰に収縮し続け、関節がガチガチに固まってしまう「痙縮(けいしゅく)」が起こります。
また、感覚を伝える神経の経路がダメージを受けることで、脳が「痛みやしびれ」の信号を誤作動で生み出し続ける「中枢性疼痛(ちゅうすうせいとうつう)」という、薬が効きにくい強烈な痛みに悩まされることもあります。
さらに、脳の言語を司る領域(左半球に多い)がダメージを受けると、言葉が理解できない・出てこない(失語症)や、発声器官の麻痺によりろれつが回らない(構音障害)といった言語障害が残ることもあります。
【東洋医学の病理】「中風(ちゅうふう)」
一方、東洋医学では脳卒中は風邪(ふうじゃ)に中ったと考えられ、中風と呼ばれます。傷寒論ではカゼの一種を中風と呼びますが、これは外から来た風邪、脳卒中の場合は体内で風が起こった”内風”が主です。
発症時の極限状態:「閉証(へいしょう)」と「脱証(だっしょう)」
東洋医学では、発作が起きた急性期の意識障害を、大きく2つの状態に分けて捉えます。
- 【閉証(へいしょう)】: 体の中に邪気(熱や汚れ)が満ちて、気が上に突き上げ、出口が「閉ざされた」状態です。歯を固く食いしばり、両手をギュッと握りしめ、顔が赤くなるのが特徴です。
- 【脱証(だっしょう)】: 生命エネルギー(正気)が極限まで失われ、体が「脱力した」状態です。口がポカンと開き、手足がだらんと投げ出され、失禁を伴うこともあります。閉証よりもさらに危険で、命の危機に直結する状態とされます。
後遺症期の病理:「偏枯(へんこ)」の正体
嵐(発作)が過ぎ去り、一命を取り留めた後の「維持期」のお体。東洋医学では、手足が麻痺して動かなくなる後遺症の状態を「偏枯(へんこ)」と呼びます。
これは文字通り、「体の片側(偏)の気血が枯れてしまい、干からびている状態」を指します。
発作によって経絡(エネルギーの通り道)が塞がれてしまうと、末端の筋肉やスジ(筋脈)、そして舌や発声を司る器官に潤いや栄養が届かなくなります(筋脈失養)。植物に水がいかずに枯れて硬くなるように、筋肉が干からびてガチガチにこわばってしまったり、舌が強張って言葉が出にくくなったりするのです。
また、体の気血のバランスが崩れ、偏りが出来てしまった結果、体の左右差ができてしまう場合があります。
これが、西洋医学でいう「痙縮」や「構音障害」の東洋医学的な解釈です。
また、体を動かす気(エネルギー)が極度に不足し、血液を押し流す力がないため血流が滞り(気虚血瘀)、強い痛みやしびれを引き起こします。
【再発予防】東洋・西洋から見た「気をつけるべき生活習慣」
一度発症した方が最も恐れるのが「再発」です。再発を防ぐためには、病院から処方される血液をサラサラにする薬等の服用に加え、日々の「予防と養生」が欠かせません。
1. 寒暖差(ヒートショック・寒邪)への警戒
急激な温度変化は、血管を急収縮させて血圧を急上昇させます。西洋医学では「ヒートショック」と呼ばれ、冬場の暖房の効いた部屋から冷たい脱衣所・浴室への移動時などに多発します。東洋医学的にも、冷え(寒邪)は気血の巡りを一瞬で滞らせる大敵です。入浴前の脱衣所の保温はもちろん、夏場でも冷房の効きすぎ(首元や足元の冷え)には十分に注意が必要です。また、気温差は空気を動かし風が起こります。これによって内風が起こる、と言う考え方もあります。
2. 飲食不節(飲食の不摂生)の改善
脂っこいもの、甘いもの、味の濃いもの、過度なアルコールの摂取は、西洋医学的に動脈硬化を進行させる最大の原因です。東洋医学でも、こうした飲食の乱れは体内に「痰湿(ドロドロの汚れ)」を生み出し、それが血管を詰まらせる原因(血瘀)になると考えます。腹八分目を心がけ、胃腸(脾胃)に負担をかけないあっさりとした和食中心の食生活と適度な運動をすることで体の気血のめぐりを良くし、また、胃腸を働かせて老廃物を処理できるようにすることが最高の再発予防薬となります。
また、体の中に余計な病理産物や、イライラ、怒りなどが熱源となり、内風の原因になったり、血を動かしすぎて血管が破れ、脳出血の原因になったりします。
なぜ「後遺症」に、当院の「少数鍼(1〜2本)」が適しているのか?
後遺症で麻痺したり固まったりしている手足(偏枯)を見ると、つい「そこを強く揉みほぐしたい」「麻痺した手足にたくさんの鍼を打って刺激を与えたい」と思うかもしれません。
しかし、当院が採用している「北辰会方式」では、刺す鍼は原則として1〜2本(少数鍼)です。それには明確な理由があります。
過剰な刺激は、痙縮(筋肉のこわばり)を悪化させるリスクがある
脳血管障害の後遺症を持つお体は、先述の通り「ブレーキが壊れて筋肉が常に緊張している状態(痙縮)」であり、同時に「極度のエネルギー不足(気虚)」に陥っています。
そこに、多数の鍼を打ったり、硬い筋肉を強い力でグイグイ揉みほぐしたりするとどうなるでしょうか?
体はそれを「外部からの攻撃」と判断し、防御反応(伸張反射)を働かせて、筋肉をさらにガチガチに固めてしまいます。また、多すぎる刺激は、ただでさえ少ない患者様の体力を奪い、リハビリへの意欲すら削いでしまうのです。
当院では、詳細な問診と脈診・舌診などの「体表観察」により、全身の気血の滞り(ボトルネック)を見つけ出します。そして、乱れたバランスを調和させる「最も的確なツボ」を厳選し、最小限の刺激で最大の効果を引き出します。
「少ない鍼だからこそ、お体を疲れさせることなく、内側から自然に筋肉の緊張を解きほぐすことができる」。これが、維持期の後遺症ケアにおける当院の少数鍼の最大の強みであり、患者様への「優しさ」です。
ご予約をご検討されている方・ご家族へ(当院からのお願い)
鍼灸梅庵は、「リハビリの限界を感じつつも、少しでもQOL(生活の質)を上げ、再発の恐怖から解放されたい」と願う方のための鍼灸専門院です。
そのため、「硬い手足を力任せに強く揉みほぐしてほしい」「麻痺した部分に何十本も電気鍼をかけてほしい」といった強い物理的刺激をご希望の方には、せっかくお越しいただいても当院の治療方針とは合わず、ご満足いただけない可能性がございます。
デリケートになっている神経や弱ったお体に、多すぎる鍼や強いマッサージは逆効果になる(痙縮を強め、お体をさらに疲れさせてしまう)場合があるからです。
当院が「少数鍼」にこだわるのは、何よりも患者様の貴重な体力を奪わず、安全に、そして着実に治癒力を引き出すためです。
「発症前と全く同じ状態に戻す」ことは現代医療においても非常に困難です。しかし、「今より痛みを和らげる」「こわばりを減らして着替えを楽にする」「ぐっすり眠れるようにする」ことは十分に可能です。
「これ以上良くならないのかな…」という不安な状態でも全く構いません。ご本人様はもちろん、ご家族の方からのご相談も大歓迎です。まずはその重荷ごと、当院に預けに来てください。私たちが持てるすべての技術と知識で、全力でサポートいたします。
【当院の改善症例】
(※現在、実際の治療症例を作成・準備中です。更新まで少々お待ちください)
よくある質問(FAQ)
- Q. 車椅子や杖を使用していますが、通院可能ですか?
- A. はい、ご通院いただけます。ご不安な場合は、ご家族やヘルパーの方に付き添い・同席していただくことも全く問題ございません。お着替えやベッドへの移動なども、無理のない範囲でサポートさせていただきますので、どうぞ安心してお越しください。
- Q. 発症から何年も経過していますが、今からでも鍼の効果はありますか?
- A. はい、効果が期待できます。後遺症に対する当院の鍼灸治療は、麻痺した神経を完全に繋ぎ直すことではなく、「現在の体の中にある気の滞りや、栄養不足を改善し、残された機能を最大限に発揮できる土台を作ること」です。年数が経過していても、こわばりの緩和や痛みの軽減、全身の疲労回復など、生活の質を上げるためのアプローチは十分に可能です。
- Q. 病院のお薬(血液をサラサラにする薬など)を飲んでいますが大丈夫ですか?
- A. 全く問題ありません。再発防止のためのお薬は非常に重要ですので、必ず医師の指示通り服用を続けてください。当院では1〜2本の極めて細い鍼を使用するため、出血のリスクもほとんどなく、お薬との併用も安全に行えます。
- Q. 鍼は麻痺している手や足に直接刺すのですか?
- A. いいえ、麻痺している局所(手や足)だけに刺すとは限りません。東洋医学の四診合算により、全身のバランスを診て最も効果的なツボを選びます。原因が「気血の巡りの悪さ」であれば、健康な側の手足や、背中、お腹などのツボを使用することも多くあります。少数鍼で全身のシステムを整えることで、結果的に麻痺側の緊張がふっと緩むのを実感していただけます。
- Q. 往診は可能ですか?
- A. はい、ご自宅やリハビリ施設、老人ホームなどへの出張も可能です。※原則として施設の許可は必要になります。通院が困難な方も、まずはお気軽にご相談ください。
まとめ:現状維持で諦めない、あなたらしい日常へ
病院でのリハビリが終了したからといって、ご自身のお体の可能性がそこで終わるわけではありません。
東洋医学の知恵を用いて、失われた機能に嘆くのではなく、今ある機能を最大限に活かせる「健やかな土台」を作ることができれば、日々の生活はもっと快適で、笑顔の多いものに変わっていきます。
「このこわばりや痛みと一生付き合うしかないのか」と諦めかけている方、そして患者様を日々支え、共に闘っているご家族の方。一人で抱え込まず、ぜひ一度ひばりヶ丘の伝統鍼灸「鍼灸梅庵」にご相談ください。
「少しでも良くしてあげたい」というご家族のご相談も承ります
「病院のリハビリが終わってしまい、今後どうすれば…」「本人が治療に消極的だが相談に乗ってもらえるか?」
そんな不安をお持ちのご本人様、ご家族様のために、当院では【事前のご相談】を随時受け付けております。
まずはLINEやメール、お電話でお気軽にご相談ください。
現在のお体の状態を伺い、当院の治療がお役に立てるかお答えいたします。
▼ 治療方針にご納得いただけましたら、以下のボタンよりご予約・ご相談にお進みください ▼
